博士論文「光子数の量子非破壊測定に関する研究」

(1990年5月提出)

「量子非破壊測定」の名は長いので、英語のQuantum NonDemolition Measurementを略して、以下QND測定と呼ぶ。

 光子数のQND測定は光のエネルギー(強度)を壊さずに測定する方法である。ただしこのとき位相は乱す。QND測定は光情報処理における情報分岐やタッピングにおける量子雑音の混入を避けることや光計測における精密測定などへの応用が考えられる。最近(1998年時点)の話題に関連して言えば、量子暗号における盗聴手段(もちろんそれは失敗しなければならないのであるが)や量子計算におけるq-bit量子状態のconditional controlや情報複製の研究にも用いられるであろう。
 1985年以来、QND測定の研究において、次のようなことを明らかにしてきた。
 この博士論文は上記に述べた1985〜1990年の研究をまとめたものである。内容は以下の通りである。



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